てんかんは脳の病気ではるか昔では哲学者ソクラテスなどが発症した記録が残るほど古い疾患です。また、老若男女関係なく発症する病気でもあります。しかし予防対策ができる病気なのでその紹介も踏まえていきたいと思います。

全般発作をおこすてんかんと発達遅滞の合併症

てんかんとは、脳の神経細胞が異常な興奮をおこすことで、さまざまな神経症状がおこる病気です。てんかんには全般発作と部分発作があります。最初から脳の全域が発作を起こす全般発作と脳の一部が発作をおこすことから始まる部分発作があります。部分発作は脳の興奮が一部に限局されており、さらに単純部分発作と複雑部分発作に分類することができます。単純部分発作は、最初から最後まで本人に意識があり、発作中のことを覚えています。複雑部分発作は、意識障害や記憶障害をともなうことがあります。全般発作をおこすてんかんは、特発性と症候性に大別することができます。突発性てんかんは脳に明らかな病変を認めることはできません。小児期から25歳ぐらいまでの若年に発生します。意識混濁や意識消失などがおこりますが、手足のまひや精神の発達遅滞は起こらないのが普通であり、言語障害や運動障害も起こらないとされています。
また症候性全般てんかんは、脳全体にあきらな病変が見られることが特徴です。新生時期や乳幼児期から発症し、精神発達遅滞や神経症状がみられます。代表的な症状にレノックス・ガストー症候群があります。小児期に発症する難治性のてんかんで、精神発達遅滞の症状は90%以上に見られるのが特徴です。体をつっぱる強直発作や、けいれん発作、脱力発作、異常感覚などが繰り返し起こります。精神運動発達遅滞が高率でみられ、自分で立ち上がるのが困難をきたします。脳波検査をするとほぼ全例に異常が見受けられます。てんかん発作が繰り返し起こることにより脳の機能がダメージを起こし精神や運動の発達遅滞をおこしてしまいます。近年外科手術の進歩により手術の有効性が認められるようになりました。早期に手術を行えば脳のダメージを少なくすることが期待できるようになりました。